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2009年4月18日 (土)

知られざるインテリジェンスの世界

『日本にも警察や公安調査庁、それに自衛隊の情報部門ような情報機関がないわけではない。しかしアメリカの中央情報局(CIA)のような独立した情報機関はない。日本がスパイ天国と言われても、それを取り締まる「スパイ防止法」も整備されていない。他国の「情報の傘」の下にあるとはいっても、肝心な時に肝心な情報がもたらされるという保証はない。独立国として果してそれでよいのかという議論が起きても不思議ではない。』

(はしがきより)

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☆☆

呆れるほど無防備な国だ。いったいこの先どうなってしまうのかと、心底不安になるな。 景気回復っていうのが一番身近な問題であろうが、これから先の世代の日本人に対する責任まで政府は考えなければいけないだろうと、読みながらイライラしてきたわ。

アメリカは同盟国だから調査するのは失礼だって?人が好いにもほどがあるってもんだろう。

○佐藤優『たとえば、ワシントンの日本大使館で、米上院議員に会える人は誰もいません。人脈以前の話です。180人くらいいる職員のうち、共和党・民主党を合わせ、アメリカの内政問題を調査している大使館員はわずか2人です。それから外務省全体でアメリカの調査をやっている人間、内政・外政・軍事を行なっている職員はわずか3人です。防衛省の情報本部のアメリカ分析官はゼロです。アメリカを調査するセクション自体が存在しないからです。』(「暴走する国家 恐慌化する世界」P40)

日本は物造りの国だとか言ってるが、いくら民間が必死で経済活動に励んでも、経済スパイだっているんだってことを考えたら、もっと危機感持とうよ政治家さんよ、と嘆息でるね。

まあ、そこは愚痴っても仕方ない。いずれにせよ、これだけアメリカに従属しているわけだ、本格的に諜報分野に力を入れ始めたとして、親分に何企んでやがる?と睨みをきかされるのは間違いないだろう。その圧力を毅然と撥ね退けるには、政府がそうせざるを得ないというくらいの、世論の高まりが必要かもしれない。国民自体がまだまだ大人しすぎるってことなんだろう。

この書は情報活動の技術的な面を網羅していて面白い。過去の情報戦の内幕を見せるだけではないのが良い。

情報活動は一般的に次の4つに分類される。

1)収集―collection

2)分析―analysis

3)隠密作戦―covert action

4)対敵情報活動―counterintelligence

隠密は定義しにくく、一般的な捉え方としては、外国政府の転覆、政治指導者の拉致や暗殺といったかなり荒っぽい分野である。これをインテリジェンスの一環とするのかには、専門家の間でも異論があるようだ。どっちにしろ、今の日本には縁がないでしょうね。こういう荒っぽいのは向かないだろうな。

対敵情報活動とは防諜とも言い、相手の情報活動に対抗することですね。しかし日本は惨憺たるものですよ。

『わが国の現状としては防諜法もなければ国家機密保護法もない。スパイ活動を禁じる法律といえば「日米相互防衛援助協定に伴う秘密保護法」と「日米安保条約の地位協定に伴う刑事特別法」、それに加えて「国家公務員法」などがあるが、一般人の民間人に関係するものではない。2007年3月に発覚した自動車部品メーカー(デンソー)の中国人従業員による大量の図面データ不正持ち出し事件では、問題の従業員は横領の罪には問われたが、スパイ容疑で起訴されることはなかったのである。』

隣国に妙な親近感を持っている脳内お花畑さん達は、こういう現状をどう見るのかね?大歓迎か(笑)。

右翼にゃ悪いがアメリカも十分信用ならんぜ。

◇情報収集の方法

a)人間による方法    b)専門技術による方法  c)公開されている資料による方法

1)人間による収集―human intelligence (HUMINT)

 スパイ活動と聞いて真っ先に思い浮かぶのはこれだな。やはり一番多いのは、相手国の政府関係者を買収することらしい。 日本は相当左翼に侵食されているようだ。

 ○ボガチョンコフ事件―2000年にロシア大使館の駐在武官で軍参謀本部情報総局(GRU)のボガチョンコフに、海上自衛隊の三佐から防衛庁(当時)の戦術情報が漏洩。

 ○内閣情報調査室の機密漏洩事件―同じくGRUが絡んだ事件で、これは‘08年1月だから昨年だ。愕然。内調の男性職員(52歳)が、ロシア大使館の二等書記官(GRUの所属とみられる)に日本の内政事情に関する情報を提供したとされる。

要するに、これはロシアに限らずどの国も、各国の大使館に情報機関の人間を派遣して(外交官などの合法的身分で)、いろいろ工作してるってことでしょう。やらない方がどうかしていると言って良いんじゃないか?日本はどうせなにもやってないんだろう。

2)機械技術的情報収集―technology intelligence  (TECHINT)

これは、遠距離撮影や電磁波傍受などの、機械技術を用いた諜報活動の事。スパイ衛星なんかのことですな。朝鮮がこの前やったのも、これでしょう(笑)。

 ◇映像情報―photographic[imagery]intelligence  (PHOTINT , IMINT)

航空機の出現と共に発展した方法。上空からの写真撮影。日本もこれの餌食になっている。冷戦期には、多い年で944回のスクランブルがあったとか。航空自衛隊が出動するわけですよ、その度に。1987年12月9日、ソ連機に初めて実弾射撃をした事件のことも書いてあるが、こんなことでもぎゃあぎゃあ喚き散らす腐れ左翼共に、自衛隊も苦しめられた事だろうな。国籍不明機の領空侵犯、もしくはその恐れがある事態なんて、多すぎて報道もいちいちされないだろう。

支那もやってるからな。

3)信号情報収集―相手側の発する電磁波を傍受して情報収集すること。電磁波のタイプによって細分化される。

 a)通信情報収集―communications intelligence (COMINT)

 ○外国の無線通信などを傍受すること。

 b)遠隔計測情報収集―telemetry intelligence (TELINT)

 ○外国の遠隔計測(実験用飛行物体に搭載されているセンサーから地上に送られる無線信号など)の傍受、分析して情報を得る。

 c)電子情報収集―electronic intelligence (ELINT)

 ○レーダーなどの軍用機器から発する電磁放射線を傍受、分析して情報を得る。

日本は米軍がこの国土に駐留しているにも係わらず、同盟国を調査、分析するなど失礼だと思っているんだろうね。甘いよなぁ、相変わらず。こういうのは極秘にやっちゃえよって話でしょ(笑)。同盟国なんてものが絶対の関係だなんてアホな事言ってたら、足元掬われるっつうの。世界最強の国を潜在的敵国として捕えていないような国防など、片手落ちだろう。

4)公開されている情報源からの情報収集―open source information (OSINT)

 ○これは自分ら一般人が使える手段ですね。TV、ラジオ、インターネット、新聞、雑誌、書籍、さらには道路地図や鉄道の路線地図と時刻表、政府の経済報告、統計表、要人の演説等々。一般に出まわった情報だね。

『公開された情報源は質量共に他の情報源を凌駕する可能性を秘めていることが分かってきた。他の方法に対する補完的な役割ではなくて、それ自体で極めて有用な情報源と見なされるようになってきたのである。』

公開された情報も侮りがたしってこと。それどころか、全ての情報の80%は公開されたものから得られるとも言われるくらいだ。

また、これは費用対効果の面でも優れている。

『アメリカでは情報関連の予算で公開情報収集に割り当てられる金額は、全体の1%に過ぎないとも言われている。しかし情報の生産量は全体の40%近くを占めているのである。』

 ここで重要なのは、開かれた社会の特徴として、公開された情報源からほとんどの事が知れるということだ。アメリカに関する情報であれば、95%にもなるという。

となれば、その国の国民性も国防意識なども、公開された情報から他国に筒抜けということでしょうね。危ないよこの国、売国奴が電波占有してるから(笑)。

 

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