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2010年8月27日 (金)

 パナマ運河奪還

【中古】afb【古本】パナマ運河奪還/水木楊

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これ、実写で映画化できないかな、と思った。邦画でもこのくらいやれないものか。

日系人率いるTerroristたち(コンドル)にパナマ運河で乗っ取られた、日本の豪華客船。

原爆を持ち込んだ犯人らは、要求を呑まなければガツン・水門を人質を乗せた船ごとふっとばすと云う。これがふっとぶと、大西洋と太平洋を繋ぐ航路が閉ざされるというわけである。

犯行集団は米国のみを交渉相手と指定する。説得と妥協で犯行を踏み止まらせようとするFBIと、特殊部隊投入で一気に片をつけようとする国防総省との対立。

して、連中の要求とは何か。

(ⅰ)米国がパナマ運河地域に展開しようとしている軍事施設の拡大工事をただちに放棄すること。

(ⅱ)米国はパナマ、コロンビア両国の合体を将来にわたって反対しないとの覚書を両国政府と交わすこと。

(ⅲ)ペルー、エクアドル、コロンビアにいたる地域に輝かしい文明を築いたインディオの主権を回復し、この地域の一部に『インディオ共和国』を再建する。そのための闘争資金として4億US㌦寄付を米国政府に求める。そのうち1億㌦はニューヨーク連邦銀行が回収した使用済みの100㌦紙幣を、さらに1億㌦は英国政府発行の無記名の永久国債を用意すること。残る2億㌦は指定する外国銀行の口座に振り込むこと。

(ⅳ)指定した$紙幣と永久国債は等分し、鍵をかけずにアルミの箱に詰める。同重量の$紙幣と永久国債を15人乗りのヘリ2機に積んで、クリストバルのパナマ運河委員会の前の広場に待機させること。ヘリの機種はシコルスキーS-76cプラス。パイロットには国際法上の安全通行を保証する、米国政府発行の安導券を2枚携帯させること。米国政府はただちにコロンビア政府と交渉し、同国上空を通過する当該ヘリを一切攻撃せず、かつ追跡もしないことを約束させること。

(ⅴ)これらの要求を受け入れるか、48時間以内に決定し、通告せよ。

しかし、途中で連中は(ⅲ)の4億㌦寄付を取り止め、インターナショナル・フルーツという、中南米で土地の人間を“搾取”している米国企業が連邦食品医薬品局の基準に違反していることを発表せよという。しかも朝6時と指定してきた。

これはなぜなのか。

それは、株式市場を通して身代金を受け取ろうという算段であった。

これによって、安全に軍資金を手にすることができるという話。

なるほど、巧いやり方ではないかと思った。直接受けとる場面というのは、犯人にとっても非常な危険をともなうわけである。株という方法を使うと、その危険は回避できそうだ。

となると、外部にも仲間がいるってことになる。

こうして、17日間に及ぶ持久戦が始まる。

米国がTerroristやっつけるのに、こんなに時間かけるかね、とも思ったが、よく考えたらイランの時は1年以上もかかってるんだよな。

この地域の歴史に造詣があれば、より楽しめそうではある。

 

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