中央宣伝部を討伐せよ
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中央宣伝部を討伐せよ
読後感:☆ |
◆当局が震撼した爆弾的評論!党中央政治局のもと、80年にわたって言論・報道統制の総本山として君臨してきた中央宣伝部を正面切って攻撃。ネット上に流れるや内外に一大センセーションを巻き起こし、当局によって掲載サイトを封鎖された論文「中央宣伝部を討伐せよ」をはじめ、国内では発表できなかった評論12篇を収載。宣伝部の具体的な活動内容を初めて明かし、ますます陰湿かつ巧妙になる言論統制の実態、さらには腐敗・堕落が進むジャーナリズムの現状を鋭く批判した衝撃の書。
【目次】
1 改革・発展のボトルネック(中央宣伝部を討伐せよ/地下工作の遺風から脱け出よ)/2 真実を伝えないメディア(イラク戦争報道の成功と失敗/「内と外を区別する原則」と国際報道(国のイメージアップはメディアの任務ではない) ほか)/3 ジャーナリストの主体性を問う(記者は問題意識を持つべきである/記者に主体性はあるのか ほか)/4 隠蔽とプロパガンダ(SARS隠し―蒋彦永先生と『タイム』誌を表彰せよ/「嘘も千回繰り返せば真理になる」 ほか)
“嘘も千回繰り返せば真理になる”を実際にやってのけるシナ人を当のシナ人自体が批判しているという、興味深い本である。
欲を云えば、中央宣伝部という組織とその他の国家機関との関連等も詳しく知りたかった。そこまで踏み込めないほど、壁が厚いというこのなのか。
“中宣部とは憲法の殺し屋である”
と、端的に云えばそいうことなのだろう。著者曰く、
言論・出版の自由は中華人民共和国憲法が保障した権利である。道理にしたがって言えば、中宣部が中華人民共和国の宣伝部である以上、言論・出版の自由の守り手であるべきだ。だが、実際には憲法が保障した公民の言論の自由と権利の最大の侵害者であり、言論・出版人をいじめる精神的殺し屋である。(p36,1 改革・発展のボトルネック)
なるほどと云いたいところであるが、しかしシナは、中共というヤクザ者たちの“私物”であり、 「みかじめ料」を取られて“保護されている”ただの縄張りみたいな物であるとしか見えないわけで(人民解放軍は中共の物だ)、その中共からすれば憲法なんぞは単なる文明国という体裁を保つため(面子!)の、飾りに過ぎないってことだろう。
で、この体質が中共特有のものではないってことが分かってきたのである。同じ事を繰り返しているだけだ。まともな権力者っていたのか、シナよ?
これを読んでも思うことだが、シナ人てのは上も下も目くそ鼻くその類じゃねえのかってことである。今の王朝(中共)のみならず、まともな権力によって統治された経験がシナ人にはないからなのか、上も下も皆自分とその家族のことしか眼中にないのだ。
媒体による報道規制が仮になくなったとして、この国がまともになるのかと云われれば、甚だ疑問を感じる。
まさに、ラルフ・タウンゼントの本にもあるとおりのシナ人像を、この焦国標氏も指摘するのである。即ち、“恨みを忘れず、恩に感謝しない”というシナ人の特筆すべき(笑)傾向である。
シナでの布教に望んだ宣教師たちの苦悩はタウンゼントの著作に詳しいが、いまだにシナでは、この宣教師たちを描いた映画やTVドラマを製作することができないと焦氏は云う。宣教師は文化的侵略者であり、植民地主義者かその共犯者と見られているのだ。
日本でもキリシタンへの弾圧はあった。やはり白人が海の向こうでやっていることに対する不信感はあったのだろう。その点では、同じ反応を見せていることになるのかもしれない。
しかしシナには、それに加えて中華思想という肥大した悪しき自尊心が、他国との付き合いを歪にする要因になっているのではないか。
それにしても、著者は今でも当局の監視下にあるのだろうか。現在どのような言論活動をしているのか、追ってみたい人物ではある。
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