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2011年1月10日 (月)

新 教養主義宣言

新教養主義宣言

新教養主義宣言

  • 山形浩生 著;河出書房新社,1999
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    読後感:△

    「日本的四畳半ウサギ小屋的せまさ」に行き詰まっている現実も、ちょっと物の見方を変えれば可能性に満ちている。文化、経済、情報、社会、あらゆる分野をまたにかけて、でかい態度にリリシズムをひそませた明晰な日本語で、いま必要な新たなる“教養”を読者の脳裏にたたき込む。二十一世紀の日本人必読の書。

    【目次】

    1 人間・情報・メディアを考える(情報処理で世界は変わるか?―二十一世紀の生産性向上にむけて

    生物としての限界を超えた自由を夢見て―スタニスワフ・レム『虚数』序にかえて ほか)

    2 ネットワークと経済を考える(消費税を七%に上げよう!―スーパー・アクロバチック不景気脱出策

    メディアと怪談とインターネット ほか)

    3 ぼくたちの文化のあり方を考える(フリー翻訳マニフェスト―プロジェクト杉田玄白について

    日本文化のローカル性を超えるために―青空文庫から読みとれるもの ほか)

    4 平和・人権・民主主義―社会システムを考える(平和の危険性と戦争の効用

    権利はただのお約束にすぎない ほか)

    5 「おもしろさ」の秘密について考える(セックスは消滅するか?

    おもしろさを伝えることのむずかしさについて ほか)

    多くの翻訳書を手がけているこの著者の、著者自身の執筆による本を読んだのはこれが初である。

    “文章のわかりやすさには定評がある一方で、その異様にでかい態度と節度なき罵詈雑言でも悪名高い。”と、ご丁寧に著者紹介にもある通りの文体である。これは好みがはっきり分かれる作家だと思う。

    素人がブログでテキトーなこと云ってる分にはこの文体も気にはならないが、書物の体裁をとるとなると、どうかなぁと思ってしまう。

    中身はっていうと、骨休みに読むにはちょうどいいかも。なぎら健壱風に云うと、風呂やトイレで読む本といったところ。なるほどと思う点もあるが、思考が一変するほど“ガツン”とくる書ではなかった。

    ただ、書評がいくつかあるので、後々そちらの本に手を伸ばすという楽しみはできた。特にこの著者は、Paul Krugmanという経済学者の説を高く買っているようなので、これには興味が涌いてきた。なにしろ異様に態度がでかく節度なき罵詈雑言が特徴の人が押してるくらいなんで。

    あとは平和と権利について述べている辺りは、一読する価値はあると思う。別段きわどい事は云っていない。ただ、これですらへ~わしゅぎしゃには耐え難いであろう。

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