【演劇】 ザ・シェイプ・オブ・シングス~モノノカタチ~
【あらすじ】
アダム(向井理)はさえない大学生。ずっと気になっていたジェニー(川村ゆきえ)にも結局告白はできず、彼女は自分の親友フィリップ(米村亮太朗)と婚約をするまでの仲となっていた。ある日、美術館の警備のアルバイトをしていたアダムは、美しい芸術大学院生のイブリン(美波)に出会う。イブリンはペンキのスプレー缶を持ち、巨大な人物像にあるモノを描こうとしていた…。
この出会いがきっかけでふたりは付き合い始め、アダムはイブリンから色々とアドバイスされるようになる。髪型を変えたら?もっと痩せて鍛えたら?アダムは愛ゆえの言葉と捉え、彼女の言う通りに実行していく。外見も振る舞いも垢抜け、洗練されていくアダム。いつしかそんな彼をとりまく周囲の環境までもが変化していた。
【感想】
今をときめく向井理主演の舞台ということで、圧倒的に女性たちが会場を占めていた。
野朗が乗り込むのは、かなり過酷な気分を味わうことになろう。完全Away状態。
尚且つ、この青山円形劇場というのは思っていたよりも狭い。最後列の席でも充分役者の顔は見えるはずである。
この種の舞台は初体験なため余計な緊張を味わうはめになった。
舞台の向い側の席にいるひとたちと目が合ってしまうのである。普通の舞台ならば、自分が役者を見ているだけなのだが、この劇場の場合、なぜか自分も衆人の目に晒されているような感じがしてしまうのである。
しかも、座っている場所によっては役者の位置によって、視界から消えてしまうことも度々。
嗚呼、川村ゆきえ嬢が見えないところに・・・・。
そんなこんなで始めはこの状況に面くらい、役者が科白を云うのに合わせて、右に左に顔をきょろきょろ(役者の立ち位置によってはそうなってしまうのだ)させ、若干途方に暮れていた(なにしろAwayなんで)ものの、そこはしだいに役者たちの放つオーラに引き込まれていった。
24日が都内では最終公演となる。女性は勿論ほっといても観に行くだろうが、野朗もぜひとも行ってみることをお奨めしたい。
これは難しい内容ではないので、ほとんど語ることもできない。まぁ、残酷な話ではある。
この舞台の主題はなんだろう。 「芸術の定義」か。
無機物から「美」を造形することだけが「芸術」なのか?
人生を・・・・・・、云えませんな。
まぁ、これを現実にやったら“こいつ”はフルボッコ間違いないだろうね。
出演者についてはもう、演技もさることながら兎に角「美しい」ですとしか云いようがない。向井理は顔小さいし綺麗です、ハイ。彼にダサくてモテナイ男をやらせるってのも無理がある気がするんだ。うん。
ダサい男がカッコよくなるって劇的な変化も、素材が向井理では劇的になら・・・・。
ところで、劇中で向井理と米村亮太朗が飲んで捨てたペットボトルがゴミかごに入ったまま舞台の下に置かれていて・・・・。
誰かこっそり“それ”を持ち帰る猛者が現れないかと見てたが、さすがにそれはなかったな。当たり前かw
しかし、劇が終わった後も、しばらく放心するなこれ。
男と女では観かたは違うのだろうか。
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