【演劇】 百万回生きた猫と一回だけ生きた人
【劇団紹介】
2009年6月より都内を中心に活動している集団。
名前の由来は団員全員が大雑把な人たちなのでラフメーカー(Rough-Maker)。
舞台だけでなく、あらゆる映像企画なども視野に入れて、活動をしている。
【あらすじ】
冬の乾いた高い空。
とある病院の病室で、とある患者に送られてきた一通のメール。
窓の外には一匹の猫。
猫があくびをする度に、ここが病室なのかどこなのか。
気がつけば、ひたすら猫に振り回される一同。
百万回生きた猫と一回だけ生きた人が巻き起こす、9日間の不思議な出来事。
【感想】
まず、内容は変更されていた。猫は出ない。さすがに、本物の猫に演じさせるのは難しいだろうし、かといって人に猫をやらせるというのもアレだし、と判断したのかも。
“気がつけば、ひたすら猫に振り回される一同”ということからすると、当初の予定では喜劇になるはずだったのだろうか。尤も、充分に喜劇ではあったが。
最後は“ほろり”とさせる科白が結構でてくる。
「百万回生きた猫」というあの絵本の終わりを、どう解釈するか。あの猫の物語は哀しい話なのか、幸せな話なのか。
愛する人を失うということに、どう向き合うのかというのがこの芝居の主題ということになるのかな。
登場するのは、変な患者と変な医者と変な看護婦たち。基本的に変な人が多い。
で、前半はこの変な人たちによる、変の強調が若干しつこいと思った。
まぁ、舞台に普通の人しか出てこないんじゃ、面白くもないってことになるんだろうからそこは仕方ない面もあるか。
それで、舞台は病院のロビーでいいのか、ここで展開していく。
ネタばれになるので細かく書くわけにもいかないんだな。14日が最終公演である。
小学校の学芸会でちょっとした科白しかしゃべったことがない自分にとっては、よくこんな長い科白を憶えられるなと関心してしまう。しかし、どっかで科白が出てこなくなってしまったらどうすんだろうかと、ハラハラしながら観てしまったw
普段は映画を観るのが中心だが、やっぱり生の舞台は好いわ。
オレ、最後に役者たちが全員出てきて、観客から拍手を浴びているあの姿が好きなんだわ。見てるこっちも幸せな気分になるから。
「雨音が拍手の音に聞こえるから、僕は雨が好きなんです」と云った別所哲也は、さすが役者である。役者という生業の素晴らしさをこんな素敵な言葉で語るとは。
会場から出るとき、役者たちのお見送りがあったので照れるw
こんな時、役者に応援の言葉をかけたりとか気のきいたことでも出来ればいいんだけど(やってるおばちゃんたちがいた)、オレはそういうのが出来ないんだな~、照れくさくて。
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