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2011年6月 3日 (金)

みずうみ

みずうみ (新潮文庫) みずうみ (新潮文庫)

著者:川端 康成
販売元:新潮社
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読後感:△

【教え子と恋愛事件を引き起こして学校を追われた元教師の、女性に対する暗い情念を描き出し、幽艶な非現実の世界を展開する異色作。】

 川端康成の雪国は素晴らしかった。その描かれた情景に酔った。その土地に立ってみたいと思わせてくれる本は、自分にとっての好い本の基準のひとつではある。

 これはどんなかねぇ、と思い読んでみたけど、自分の性に合わなかった。 美しさはそこはかとなく漂ってくる文章ではあるけども、なんというか“ねっとりした感じ”が全編に付き纏うんだなぁ。

 川端氏はイヤラシイんだな。さっぱりしてないんだな。読んでいて、いちいち著者の顔が浮んできてまいった。

1257

 

 まぁ、薄い本だから読むのに疲れはしないものの、情景がころころ変わるという手法をとっている為、なかなか感情移入がしづらいというか。

 意識の流れを追った小説。夢の中の出来事のように場面展開の繋がりを掴みにくかったのが難点。

 それにしてもこの主人公の元教師というのが、「美しい女を見ると、憑かれたようにあとをつける一人の男。」という設定なのだ。

 この当時stalkerという言葉がなかったお蔭で、高尚な文学という立場に君臨できた小説なんじゃないかと思ってしまうくらいの設定なんだなぁ。

 

 出だしからトルコ風呂で湯女に揉み揉みさせている場面とか、著者の姿を想像しちまって参った。尤も、さすがに上品な文章なだけあって、文学として読めるんですがね。

 本来、下品な内容だとは思うんだけども、そこを上品に描くのはノーベル賞作家の腕であった。

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