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2011年7月26日 (火)

ふるさとに寄する讃歌

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ふるさとに寄する讃歌

坂口 安吾:著,角川文庫:刊,1971

読後感:△

 通勤時に読むに文庫本はもってこいなのだ。この時、例えば大藪春彦の小説などを読むのはよろしくない。熱くなりすぎるし、毎日同じ日常に虚しくなるのだ。仕事に行く気力が萎える。

 専らのお気に入りは私小説の類である。明治から昭和の文豪のものがいい。ちょっと憂鬱な気分になるときはあるけど。

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 坂口安吾。云わずと知れた無頼派である。「堕落論」は好かった。「暗い青春魔の退屈」も好い。ただ、今のところそれ以外の小説では相性は悪い。

 

 本書は短編集である。わりと相性の好かったのは、「姦淫に寄す」かな。

 これはある大学生(下宿の隣部屋の住人が自殺してても気づかないし、知っても何も感じないような男)が、聖書研究会で出合った氷川澄江という自称未亡人と、彼女の別荘で一夜を過す話し。この捉えどころのない女性、解説によると元になった人がいるらしい。人物の描き方が好い。

 結局、その一夜に何も起きなかったのだが、何も起きなかったところにこの物語の“甘美”がある。

 

ところで、オレは本を買うなら断然古本派である。安いからというだけではない。前の持ち主の足跡のようなものが残っているのが好いのだ。

 どんな人に読まれたのだろうと。

 

 

 

 

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