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2015年3月30日 (月)

チャイナ・ドリーム

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ジョー・スタッドウェル:著

鬼沢 忍・伊東 奈美子:訳

早川書房 ,2003

読後感:✖

 

 【なぜ企業は利益の出ない対中投資をやめられないのか?依然として市場経済を頑なに拒んでいる国と、それに踊らされた企業の真実。曖昧な統計、蔓延する官僚汚職、肥大する国有企業…WTO加盟後も進歩を見ない政治経済の暗い末路を予測。 】

 

第1部 奇跡の形成(歴史を貫く夢;鄧小平という男;熱狂;すべての道は北京に通ず;需要と供給)

 

第2部 奇跡の解体(宴のあと;数字の嘘、予測の罠;社会主義者のトロイの木馬;他人の金)

 

第3部 現実への到達(パラレル経済;昨日の政治;夢は終わらない)

 

これほど速読の技術が欲しいと思わされた本も久しぶりであった。オレには読みにくすぎる。

 「世界最大の市場に魅せられた企業家たちの挫折」とあるとおりの内容。欲に目が眩んでシナの現実に目をつぶり、いつかこの市場が開放された時に備えて、好い関係を築いておこうとするものの、期待は裏切られ続ける。そんな、シナにやり込められた人々の記録である。

 

 読後感は✖一つ。やたらと巻末の原注へ誘導させられるのが鬱陶しい。

 それと、平成15年の出版ってことで、いくらかは情況も変わっているかもしれないという、情報の鮮度の面も考え、☆は付けられない。

一国二制度という曖昧な事やってるわけで、外人がここに翻弄されるのは無理はない。

 本来のシナ人の傾向から云えば、絶対、金儲けを自由にやれる社会を求めているはずで、共産主義の幻想などまともに夢見ている人間などまず居ないだろうと思う。

だが、彼の国の権力者は、強力な権力なしにはこのシナの人民を統治するのは不可能と考えているようで、そのためには、シナでは一党独裁体制以外に有り得ないと判断しているようだ。

昔の様に血なまぐさい権力闘争こそなくなったのかもしれないが、皇帝による統治という、シナ4千年だか五千年だかの歴史に染みついた傾向から脱皮できないでいる感じか。

潜在能力は一種の通貨である。それゆえ外国人は、何度も失望を味わわされながら、いつの時代にも中国の門の前に行列をつくってきたのだ。(上巻p41,第一章 歴史を貫く夢)

あまりにも読むに苦労し、もう読み返すことはあるまいと思って手放したので、引用できる箇所ももうない。細かいところは記憶にも残らないくらいの本だったとしか云えない。ただ、馴染みのある人物の名前が結構でてきて、どれだけの人々がこの巨大市場に夢を見て、そして散っていったかが分かるというもの。  まさに死屍累々。  

「嫌になるほど死屍累々」 by森巣 博  シナの指導者の意識としてはこうだろう。かつて世界でもっとも偉大であったと自負している帝国を、再び外国人に蹂躙されては堪らないってところではないか。ロシアと同じで、防衛本能が過剰に働いていると見える。自国の領土内で、外国資本に稼がれることすら、帝国の富が収奪されていると考えているのだろう。    このぶんでは、しばらくこの潜在的巨大市場が解放されることはなさそうだ。

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