人脈ものが好きな向きには、おすすめ。こてこての陰謀論に陥ってないのが好い。
『 天皇をとりまく二つの人脈があった。
一つは、維新から明治にかけて、長州藩閥政権との闘いに敗れた「敗者たち」の群像。もう一つは、昭和天皇そして今上天皇と強く結びついたクリスチャン人脈である。二つの流れは交錯しながら皇室を支え、今日の日本のかたちをつくりあげた。(P3,まえがき)』
まず、憲法はSCAPの押し付けだという話だから、当然、クリスチャンがつくったってことになるでしょう。べつに、おおげさに言うまでもない。
本書には、いろいろと大物がでてくるが、じつにクリスチャンが多い。
まぁ、バチカンの戦略として、上流階級を改宗させるってのがあるんでしょうな。
今上天皇と美智子妃の出会いをつくったのも、、クリスチャン人脈だという話である。
『 一九五七(昭和三十二)年、軽井沢のテニスコートにキューピッドが舞い降りた。その舞台をつくった三人の人物がいる。
昭和天皇、カトリックに近い聖公会信徒であり、長く慶応義塾塾長をつとめた小泉信三、そして、死の直後にカトリックの洗礼を受けることになる吉田茂元首相である。
小泉も吉田もクリスチャン人脈の中にいた。結論からいうなら、カトリック家系の美智子妃誕生は、昭和天皇の同意のもと、この二人が仕掛けた政略結婚だった。(p14,第一章 皇太子ご成婚と二人のクリスチャン)』
しかし、何故、美智子妃でなければならなかったかは不明。
クリスチャンなら誰でもいいってわけはないはずだが。
てことは、日清製粉の正田英三郎社長の娘ということで、家柄も好いからってことですか。
家柄は大事なんですなぁ。ここに出てくる人たち皆、皇室、政界、旧武家の末裔だの実業界だの、まぁ、庶民はいないですわ。
それなりの地位にある人はたちは、結婚するにも血筋を選ぶわけだな。
隠された皇室人脈 憲法九条はクリスチャンがつくったのか!?
星:☆
皇室に取りついた怨霊として、楠木正成をもってきたのも面白い。
『 楠木正成は、神として祀られるとともに、王政復古の大号令で歴史の表舞台に返り咲いた天皇を悩ます怨霊ともなっていた。大衆的な「大楠公」人気に支えられた南朝史観である。北朝の流れをくむ皇室は、この「見えざる敵」と闘うことを宿命づけられたのである。
その後、日本は、楠木正成の怨霊にとり憑かれたかのように、真正面から米国にぶつかっていく。そして敗戦。皇室は存亡の危機に立たされることになる。
この時、誰が皇室を救ったのか。いったい誰が昭和天皇をまもったのか。
当時、皇室周辺にいた人脈をつぶさに見ていくと、意外にも、日本では数少ないクリスチャンたちの姿が浮かび上がってくる。そして、「皇室を救い出す」トリックとして生み落とされたのが「憲法九条」であった。(P6, まえがき)』
じゃ、憲法改正は不敬にあたるのか?、と思ってしまうが、そこは国家のおかれている情況によるってことでしょうな。
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