舞台・演劇

2011年12月26日 (月)

その妹

 何か好さそうな舞台やってないかな~、とシアターガイドを見ていたら、蒼井優が出ている作品があったので、観てきた。

 場所は「シアタートラム」。世田谷線三軒茶屋駅隣りである。

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 戦争で失明した兄の代りに、口述筆記をして兄を支える妹に蒼井優。

 その髪型からして、大正時代かな。あれが漱石の小説でよくでてくる、庇髪ってやつかな。

 

 物語の舞台は、盲目となった野村の家と、野村を支援してくれる段田安則(役名失念してるし)の家とで、展開していく。

 

 自分の不甲斐なさに苛立つ兄、健気に支える妹。不憫で見ていられず、友達として支援してやるも実は生活に余裕がなかった段田(役名失念)。

 尚且つ、彼はその妹に密かに思いを寄せ・・・・。

 途中、場面の状況からして仕方ないが、声が聴き取りにくいことがいくらかあったのと、そこは早口でなくて丁寧に進めて欲しいというか。そんな感じのところがいくつかあったけど、まぁ、良いもの観たなとは思えた。

 せっかくなのにcurtain callが一回で終わったのが淡白だなぁと。他のお客さんたち、あまり満足してなかったのだろうか?

 

 2時間半の公演で、一度休憩あり。

2011年10月16日 (日)

ユーリンタウン

 【直訳すると“ションベン街”オフ・ブロードウェイで爆発的なヒットを飛ばし2001年にブロードウェイ進出、2002年トニー賞主要3部門(脚本賞・楽曲賞・演出賞)を独占したブロードウェイミュージカルの名作。  舞台は、地球上の干ばつにより、節水を余儀なくされた近未来のある街。誰もが有料公衆トイレの使用を義務付けられていた。“立ちション”などをすると警官ロックストック(別所哲也)らに逮捕され、誰もが恐れている「ユーリンタウン」に送り込まれることになっている。】

 小さい舞台で総勢48名もの役者たちが歌い、踊り、躍動する。笑いもあってこれは面白い。Musicalを見るのは慣れていないせいもあって、少々戸惑いもあった。歌の時に手拍子で盛り上げたい気もあるんだけど、オレには向かないと思った。ちょっと照れがでてしまうんだな。っていうか、演じる人がいて、見る人がいる。で、オレは見る人。だから楽したい。って感じか。駄目だなオレ。orz

 この劇場、「座・高円寺」は初めて。 席に着く前にいきなりおまわりのCosplayをしたお兄さんに「ユーリンタウン」はこっちだ!早くしろ始まるぞ!」と、客を客とも思わぬ態度で迎えられカチンときたが、いや、これはすでに劇の世界に入れるための演出なんだわなと納得。しかもお姉さんたちのおまわりCosplayに迎えられ、席に案内され、興奮。さすが役者、好い身体してるな~、と感動。

特に、眼鏡のお姉さんのおっぱいプリンプリンで目が釘付け。目のやり場に困っちゃってそこしか見えない・・・。やっぱ駄目人間だオレorz.

 さて、ションベンするにも金のかかる街があったらどうする?用をたすにも金払わなきゃならないのだ。便所があっても見張りがいて自由に使えない。金が足りないときは?その辺に立ちションしちゃえ。

 普通ならそうするだろうね。でも、ここではそれも無理。監視の目が光ってる。

 当然のことながら、いつまでもこんな生活に民衆が我慢し続けられるはずはない。革命運動が起きることになるのだが・・・・・・。

 いったいどっちが正しいのか?

 最後はなるほどねぇ、と考えさせるね。これ、欧州で生まれた作品だったら、違う結末になったんじゃないかと思う。しかし、さすが米国製舞台って感じだわ。

2011年10月 7日 (金)

『猟銃』~中谷美紀初舞台

 【ひとつは男の妻からの手紙、
もうひとつは男の不倫相手からの手紙、
そしてもうひとつは不倫相手の娘からの手紙・・・。
3人の女性、それぞれの胸に秘められていた思いが、男の中で交錯する。】

 井上靖原作を外人の演出により、中谷美紀が初舞台ときた。出演がよく知らない外人と中谷美紀の二人というあたりに不安を感じつつも、やっぱり見たかった中谷美紀。

 正直、7,350円は高いと思った。1時間40分セリフを云い遂げた中谷美紀は確かに凄いが、劇的な展開が起こることなく終わってしまい、拍子抜けしたことを考えると、ちと料金に見合っていないと思った。中谷美紀は兎も角、簾の奥で存在だけ示している(その演出はなかなか面白いとしても)外人は科白一つないわけだし、、、

 中谷美紀の妖艶な美しさに見惚れる舞台って感じか。

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帰る前に、足は渋谷へ行くとどうしても気になるあの場所、泰子地蔵へと。

2011年2月27日 (日)

【演劇】 『第三柿沼特攻隊』

【あらすじ】

妻に逃げられ、男手一つで娘を育てる冴えない父親。リストラされ再就職も見つからず酒に溺れる
中年男。生活保護を受けながら細々と暮す家族。幼い子を抱えキャバレ-で働く女。借金で親が夜逃げし残された子供。働かずその日暮らしのジャンキーの若者。そして孤独死した老人の亡霊。
今にも崩れ落ちそうなボロアパート『第3柿沼荘』。
貧困と格差社会の中で懸命に暮らす人たちを描いた、可笑しくも、チョッピリ悲しいハートフル
コメディ。

【感想】

たぶん北海道では一番知名度の高い劇団なのだと思う、イナダ組の東京公演である。

皆さん好い芝居していたし、舞台のセットも好かった。本当に人が住んでいそうな佇まいである。

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この劇は孤独死の老人に纏わる哀しい記憶が底に流れていて、やがてそれが水面に上ってくるように物語は進む。

貧困、格差といった現代の社会的問題を、昭和の臭いを漂わせた佇まいに暮す人びとを通して描く、なかなか好い舞台だった。笑いも外してなかったし。後半は若干説教臭くはなってしまっているが。

知名度のせいもあるかもしれないが、サザンシアターを客で埋めるのは難しいかも。

27日が最終公演である。

ここは確か、大泉洋も関係のあった劇団ではなかったかな。

全国的に知られる劇団になってほしいなと思った。

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2011年2月23日 (水)

【演劇】 ザ・シェイプ・オブ・シングス~モノノカタチ~

【あらすじ】

アダム(向井理)はさえない大学生。ずっと気になっていたジェニー(川村ゆきえ)にも結局告白はできず、彼女は自分の親友フィリップ(米村亮太朗)と婚約をするまでの仲となっていた。ある日、美術館の警備のアルバイトをしていたアダムは、美しい芸術大学院生のイブリン(美波)に出会う。イブリンはペンキのスプレー缶を持ち、巨大な人物像にあるモノを描こうとしていた…。

この出会いがきっかけでふたりは付き合い始め、アダムはイブリンから色々とアドバイスされるようになる。髪型を変えたら?もっと痩せて鍛えたら?アダムは愛ゆえの言葉と捉え、彼女の言う通りに実行していく。外見も振る舞いも垢抜け、洗練されていくアダム。いつしかそんな彼をとりまく周囲の環境までもが変化していた。

【感想】

今をときめく向井理主演の舞台ということで、圧倒的に女性たちが会場を占めていた。

野朗が乗り込むのは、かなり過酷な気分を味わうことになろう。完全Away状態。

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尚且つ、この青山円形劇場というのは思っていたよりも狭い。最後列の席でも充分役者の顔は見えるはずである。

この種の舞台は初体験なため余計な緊張を味わうはめになった。

舞台の向い側の席にいるひとたちと目が合ってしまうのである。普通の舞台ならば、自分が役者を見ているだけなのだが、この劇場の場合、なぜか自分も衆人の目に晒されているような感じがしてしまうのである。

しかも、座っている場所によっては役者の位置によって、視界から消えてしまうことも度々。

嗚呼、川村ゆきえ嬢が見えないところに・・・・。

そんなこんなで始めはこの状況に面くらい、役者が科白を云うのに合わせて、右に左に顔をきょろきょろ(役者の立ち位置によってはそうなってしまうのだ)させ、若干途方に暮れていた(なにしろAwayなんで)ものの、そこはしだいに役者たちの放つオーラに引き込まれていった。

24日が都内では最終公演となる。女性は勿論ほっといても観に行くだろうが、野朗もぜひとも行ってみることをお奨めしたい。

これは難しい内容ではないので、ほとんど語ることもできない。まぁ、残酷な話ではある。

この舞台の主題はなんだろう。 「芸術の定義」か。

無機物から「美」を造形することだけが「芸術」なのか?

人生を・・・・・・、云えませんな。

まぁ、これを現実にやったら“こいつ”はフルボッコ間違いないだろうね。

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出演者についてはもう、演技もさることながら兎に角「美しい」ですとしか云いようがない。向井理は顔小さいし綺麗です、ハイ。彼にダサくてモテナイ男をやらせるってのも無理がある気がするんだ。うん。

ダサい男がカッコよくなるって劇的な変化も、素材が向井理では劇的になら・・・・。

ところで、劇中で向井理米村亮太朗が飲んで捨てたペットボトルがゴミかごに入ったまま舞台の下に置かれていて・・・・。

誰かこっそり“それ”を持ち帰る猛者が現れないかと見てたが、さすがにそれはなかったな。当たり前かw

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しかし、劇が終わった後も、しばらく放心するなこれ。

男と女では観かたは違うのだろうか。

2011年2月20日 (日)

【演劇】 南へ

   

蒼井優と妻夫木聡を同時に見られるという美味しい芝居である。しかも作・演出は野田秀樹。

前売り券は入手できず、当日券で観てきた。

野田秀樹作だから、ハズレはまぁないだろうと思っていた。

期待通り、いや、それ以上に魅せてくれた好い芝居だった。

芝居を観るとき一番不安なのは、笑いのツボが自分に“合う”かってことなのだが、そこは野田秀樹である。彼の著作「誰にも気づかれずに大バカが治る」で大変笑わせてもらったので、その辺は心配なかった。

【あらすじ】

火の山が大好きな男(妻夫木)が、火山観察所に赴任する。
その赴任先で待っているのは、虚言癖の女(蒼井)。
やがて、大噴火の噂が流れる。流れるのは、噂だけか。
それとも、本当に溶岩が流れ出すのか・・・。
不確かな情報、予知、夢、噂、群がるマスコミ・・・
「信」じられないものばかりで織りなされる、まことしやかな火の山の物語。

【感想】

結構辛口な評価がされているようですが、自分は充分満足できる作品でしたね。

作者の云わんとしていることの、半分も理解出来てはいないだろうけど。

この山は噴火するぞと訴える、観測所の新人(妻夫木)。それを信じない仲間たち。そこに蒼井優演じる謎の女。

この劇の主題はなんなのか。オレの頭で想像つくのは、以下。

「真実」とは何か。「信じる」とはどういうことか。「自分」は何者なのか。そして、それを「証明」できるのか。

「天皇制」って言葉ははっきり云って嫌いなのだけど、劇中で「この国は天皇を利用した詐欺の歴史」云々という科白が出てくる辺りからいっても、この劇に内在している主題は、左に針が振れているのは間違いないね。

ならば解釈の難しい作品になるのは、致し方ないね。左翼は小難しい言葉遊びが好きだからな。

尤も、野田秀樹を右・左で片付けたくもないけどね。割と好きなんで。

確かに難しいな。解ったといったら嘘だし、かといって、解らなかったから面白くないってわけじゃない。充分楽しかったのだから。

この作品をどう評価するかは、演劇に何を求めるかで評価が分かれると思う。単純に娯楽性を求めるのか、芸術性を求めるのか。

勿論、娯楽にも芸術性はあるし当って然るべしだけど、芸術であることに拘るならどうしても観る側に解釈を任せるという作りになってしまうだろうと思う。

そしてこの作品は、強いて云うと後者の方かと思う。充分に娯楽性はあるんで、自分は満足したからそれで好し。笑いのツボもばっちりだし。

あと出演者について云うと、妻夫木聡は声にも魅力があってなかなか好い役者ですね。

そしてやっぱり蒼井優は好いよw 声量の問題はあるけどね。一階席の最後列だったけど、オレには問題なく聞こえたんで好し。

しかし子供っぽい声でしたな。まぁ、そこが萌えではあるがw

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2011年2月11日 (金)

【演劇】 百万回生きた猫と一回だけ生きた人

【劇団紹介】

2009年6月より都内を中心に活動している集団。
名前の由来は団員全員が大雑把な人たちなのでラフメーカー(Rough-Maker)。
舞台だけでなく、あらゆる映像企画なども視野に入れて、活動をしている。

【あらすじ】

冬の乾いた高い空。
とある病院の病室で、とある患者に送られてきた一通のメール。
窓の外には一匹の猫。
猫があくびをする度に、ここが病室なのかどこなのか。
気がつけば、ひたすら猫に振り回される一同。
百万回生きた猫と一回だけ生きた人が巻き起こす、9日間の不思議な出来事。

【感想】

まず、内容は変更されていた。猫は出ない。さすがに、本物の猫に演じさせるのは難しいだろうし、かといって人に猫をやらせるというのもアレだし、と判断したのかも。

“気がつけば、ひたすら猫に振り回される一同”ということからすると、当初の予定では喜劇になるはずだったのだろうか。尤も、充分に喜劇ではあったが。

最後は“ほろり”とさせる科白が結構でてくる。

「百万回生きた猫」というあの絵本の終わりを、どう解釈するか。あの猫の物語は哀しい話なのか、幸せな話なのか。

愛する人を失うということに、どう向き合うのかというのがこの芝居の主題ということになるのかな。

登場するのは、変な患者と変な医者と変な看護婦たち。基本的に変な人が多い。

で、前半はこの変な人たちによる、変の強調が若干しつこいと思った。

まぁ、舞台に普通の人しか出てこないんじゃ、面白くもないってことになるんだろうからそこは仕方ない面もあるか。

それで、舞台は病院のロビーでいいのか、ここで展開していく。

ネタばれになるので細かく書くわけにもいかないんだな。14日が最終公演である。

小学校の学芸会でちょっとした科白しかしゃべったことがない自分にとっては、よくこんな長い科白を憶えられるなと関心してしまう。しかし、どっかで科白が出てこなくなってしまったらどうすんだろうかと、ハラハラしながら観てしまったw

普段は映画を観るのが中心だが、やっぱり生の舞台は好いわ。

オレ、最後に役者たちが全員出てきて、観客から拍手を浴びているあの姿が好きなんだわ。見てるこっちも幸せな気分になるから。

「雨音が拍手の音に聞こえるから、僕は雨が好きなんです」と云った別所哲也は、さすが役者である。役者という生業の素晴らしさをこんな素敵な言葉で語るとは。

会場から出るとき、役者たちのお見送りがあったので照れるw

こんな時、役者に応援の言葉をかけたりとか気のきいたことでも出来ればいいんだけど(やってるおばちゃんたちがいた)、オレはそういうのが出来ないんだな~、照れくさくて。

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